80歳男性(元ビール製造業勤務)インタビュー

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1幼少期について

子どもの頃は、かなり活発で好奇心旺盛な子供でしたね。いつも外で遊んでいることが多く、近所の子供たちと一緒に川で泳いだり、森を探検したりしていました。自然の中で遊ぶのが大好きで、虫を捕まえたり、木に登ったりするのが日常でした。

学校では、勉強もそこそこに頑張っていましたが、何よりも体育が得意で、特に陸上競技に熱中していました。リレーや長距離走でよく賞を取ったものです。先生や友達との関係も良好で、学校生活は楽しいものでした。

また、読書も好きで、図書館から借りた冒険小説や歴史の本を夢中で読んでいました。それらの物語に影響されて、いつも自分も冒険に出かける日を夢見ていましたね。

そうした子供時代の経験が、後の人生に大いに役立っていると感じます。自然や本から学んだこと、そして人との関わり方を大事にして、それが今の私を形作っているんだと思います。

2定年前の仕事について

ビール製造の仕事に就いたきっかけは、大学時代に化学を専攻していたことから始まります。化学にはもともと興味があり、どうやって物質が反応し合って新しいものが作られるのか、その過程がとても魅力的でした。そんな中、大学の講義で発酵学について学ぶ機会があり、その講義がとても興味深かったんです。

Q就職した感想は?

なかなか楽しい職業でしたね。ビールの製造プロセス全体がどう動いているのかを学び、多くの新しい味を生み出す試みに関われたことは、本当に刺激的でした。

ただ単にビールを作るだけでなく、品質を保つための厳しい基準や、味のバランスを取ることの大切さを教えてくれました。また、多くの人々と協力して仕事を進める中で、人間関係の築き方や、チームワークの重要性も学びましたね。

Q仕事で一番大変だったことは?

ビール製造の仕事で一番大変だったのは、品質を一定に保つことでしたね。ビールの製造は、原材料の微妙な違いや製造過程での温度と時間の管理が非常に重要で、少しの誤差が製品の品質に大きく影響します。特に、新しいフレーバーを開発するときは、理想の味と香りを出すために何度も試作を重ねる必要がありました。

また、季節や仕入れる原材料の変動によって、同じレシピで作っても微妙に味が変わることがあり、それを調整するのが非常に難しかったです。消費者に常に満足してもらえる製品を提供するために、厳密な品質管理と継続的な改善が求められました。

挑戦は大変でしたが、乗り越えたときの達成感や、美味しいビールをお客様に届けられたときの喜びは、何物にも代えがたいものがありました。それが私を長年この業界で働かせてくれた大きな動機の一つです。

3家族構成について

家族は、妻と子供がいます。妻とは若いころに出会い、もう50年以上一緒にいるんですよ。長い間支えてくれて、本当に感謝しています。子供は独立していて、家庭を持っています。孫たちが家に遊びに来る日はいつも楽しみですね。

長男は教育関係の仕事に就いていて、地域社会で子どもたちを支える仕事をしています。

孫たちはまだ小さくて、元気いっぱいです。彼らと過ごす時間は、私にとって新しい活力をくれます。家族はいつも私の心の支えであり、これからも大切にしていきたいと思っています。

4趣味

趣味はいくつかありますが、特に園芸に情熱を注いでいます。庭いじりをすることで、心が落ち着くと感じるんですよ。植物を育てるのは時間と手間がかかりますが、それぞれの植物が季節ごとに違う顔を見せてくれるのが楽しみでなりません。

また、読書も大好きで、歴史や文学の本を読むことが多いですね。新しい知識を得たり、異なる時代や文化に思いを馳せることができるのが魅力です。読書は、静かな時間を過ごすための最良の方法の一つだと思っています。特に好きな作品は『百年の孤独』で、読むたびに新しい発見がある深い内容です。

孫たちと過ごす時間も、私の大切な趣味の一つです。彼らと公園で遊んだり、工作をしたりすることで、自分自身も若返った気分になれます。家族との時間は、何ものにも代えがたい価値があると感じています。

5思い出

Q人生で一番楽しかったことは?

家族や友人と過ごした旅行の思い出ですね。特に、子供たちが小さい頃に家族で行ったキャンプ旅行がとても楽しかったです。自然の中で一緒に過ごす時間は、日常の忙しさから解放され、家族の絆を深める素晴らしい機会でした。

そのキャンプでは、テントを設営したり、一緒に川で泳いだり、夜になると星空を眺めながら焚き火を囲んで話したりしました。子供たちの笑顔や、新しい発見に目を輝かせる様子を見るのがとても嬉しかったですし、そうした共有体験が今も私たちの大切な絆となっています。

また、友人たちとの旅行も忘れられません。若いころに友人たちとヨーロッパをバックパックで回ったことがあり、各地の文化や食を楽しむ中での出会いや体験は、今思い出しても胸が躍るようです。人生で経験した中で、これらの旅行は特に心に残っている楽しい思い出です。

Q人生で一番大変だったことは?

人生で一番大変だったことは、妻が病気になった時期です。ある時、突然妻が重い病気に見舞われ、長い間治療が必要になりました。それまで健康だった妻の突然の変化に、最初はどう対処していいか戸惑いましたし、家族全員が精神的にも大きな負担を感じていました。

その期間中、日常生活の多くを病院と家の往復で過ごし、妻の看病をしながらも家庭を支えるために必死でした。子供もまだ学生で心のケアも必要でしたので、家族みんなで支え合いながら乗り越える必要がありました。

うちでは家族ノートをつくり、日々必要な情報をまとめて見れるようにしました。情報だけでなく、日記として心情を書くこともありました。

情報や心情の整理・共有はかなり役立ったと感じています。

幸いにも、妻の病気は徐々に良くなり、今では元気を取り戻していますが、その経験は私たち家族にとって大きな試練であり、同時に絆を深める機会でもありました。大変な時期を乗り越えたことで、家族としての強さと、どんな時でもお互いを支え合う大切さを改めて実感することができました

6最後に

Qインタビューの最後に伝えたいことはありますか?

読んでいる方や、家族友人など、誰に対してでも構いません。

「人生を大切に生き、そして愛する人々との時間を大切にすること」です。私たちは日々忙しく過ごしている中で、時には大切なことを見失いがちです。しかし、家族や友人とのかけがえのない時間、共有する笑顔や会話は、どんなに小さなものであっても、人生の本当の豊かさを感じさせてくれるものです。

また、若い人たちには、好奇心を持ち続け、新しいことに挑戦する勇気を持ってほしいと思います。人生は未知なる冒険です。恐れずに一歩を踏み出し、自分の道を切り開いていくことが、人生を豊かにする秘訣です。

そして、年を重ねるごとに、私たちは多くのことを学び、経験しますが、それを若い世代に伝え、彼らが同じ過ちを繰り返さないよう助けることも大切だと思います。知識や経験を共有することで、私たちはより良い社会を築くことができます。

生涯学習を忘れず、いつでも心は若々しく保つこと。そして、日々を感謝の心で生きることが、長い人生を充実させる鍵です。


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